猫は泌尿器系のトラブルが多い動物であり、日々のトイレ管理は特に重要です。

日中は仕事してるし、毎日のトイレ管理ってどうしたら良いの?
猫たちが留守番している間でも、トイレの情報が自動で記録できると便利ですよね。今回ご紹介するCatlog Board2(キャットログボード2)は、トイレの回数や量の計測に特化したアイテムとなっています。
- 前世代のキャットログボードとの違い
- キャットログボード2をおすすめする5つの理由
- 他メーカーの猫トイレ管理デバイスとの違い

SNSの口コミを見てるけど、しっかり測定できるのか不安…。
筆者は2024年からキャットログボード2を使用しています。便利に感じた点だけでなく、使ってみて感じたデメリットも含めてご紹介していきます。
キャットログボード2の弱点も事前に理解した上で、検討・購入する際のヒントにしていただけたら幸いです。
メリット | デメリット |
---|---|
電池式で置く場所を選ばない 現在使用している猫トイレをそのまま利用できる Catlogアプリで一元管理が可能 キャットログと併用しても月額利用料は変わらない | 測定した数値に誤差がでることがある 複数の猫がいる場合、異なる猫のデータとして記録されることがある 返品できない |

〈プロフィール〉
- 猫の飼育歴:6年目
- 迷い猫の「くぅ」、保護猫の「みり」と生活中
- 猫と暮らすヒントをご紹介
- 猫たちとの遊びを充実させるためのアイテムを模索中
- キャットログを使い続けて【10ヶ月目】
キャットログ ボード2は猫のトイレ管理デバイス

Catlog Board(キャットログボード)は、2020年にCatlogシリーズの第2弾プロダクトとして誕生しました。猫のトイレに関する情報を自動で記録・管理することができるアイテムとなっています。
キャットログボード2で測定できる項目

キャットログボード2では「おしっこの量や回数」「うんちの量や回数」といった基本的なトイレの項目を管理できるとともに、体重測定も一緒に行うことができます。
- うんちの回数と量
- おしっこの回数と量
- トイレの滞在時間
- 体重
「うんちの量や回数」をおしっこと識別して、測定できる点が他社製品との違いです。

首輪型のCatlogと一緒に買わないと使えないの?
キャットログボード2は単体でも使用することが可能です。しかし、首輪型のCatlog (キャットログ)と一緒に使用することで、猫の健康をトータルに管理することができます。

AIを活用した猫のトイレ管理
キャットログボード2は、日々記録されるトイレのデータをAIが解析し異常を検知してくれる点が特に優れています。
- 体重の変化
- トイレへの入室回数の変化
- 1回の排泄時間の変化
トイレの記録をつけるだけでなく、上記の項目に変化があった際にはアプリを通して通知してくれます。
最初に異変があったのが12/26の午後7時台、連続トイレ x 4回の記録。飼い主が一瞬外出していた時だったことに加え、そのあと夜間は何事もなかったので、この時点ではブリ丸自身しかこのことは知らなかったかなと思います (つづく) pic.twitter.com/Rcx6nWjeor
— Catlog(キャトログ) (@Catlog_RABO) January 11, 2024
前モデル(キャットログボード)との違い

キャットログボード2は、2024年に第二世代として登場しました。前世代からの改良点について、特に筆者が注目した点をご紹介します。
- 薄型化&軽量化
- ネットワーク接続安定性が改善
- WPA3に対応
- 電池持ちが約20%向上し、長期間の利用が可能
- カラーバリエーションが4色へ
薄型化&軽量化
キャットログボード2は猫トイレの下に設置するデバイスです。厚みは35mmとなっており、前世代から10%薄くなっています。また重さは3.1kgとなっていて、30%軽量化されています。
トイレ掃除する際にキャットログボードを移動させたり、設置場所の移動などがより行いやすくなりました。キャットログボード2は精密機器であるため、移動させる際の落下や衝撃を与えないように注意が必要です。
ネットワーク接続安定性が改善
キャットログボード2本体には体重計メモリなどのディスプレイは存在せず、データはインターネットを介してスマホのアプリに送られます。。ネットワーク接続の安定性が改善されたことで、猫たちのトイレデータの取りこぼしがより少なくなりました。
WPA3に対応
前世代のキャットログボードでは対応外であったWPA3に対応できるようになりました。近年のWi-FiルーターはWPA3を標準搭載している機種が多く、ネットワーク環境が原因で始められなかった飼い主さんもキャットログボードを使えるようになりました。
また、セキュリティの向上やWi-Fi接続の安定性も改善されています。
電池持ちが約20%向上し、長期間の利用が可能
キャットログボード2は6本の電池で動いており、電池の交換目安は約7ヶ月となっています。前世代よりも電池の持ちが20%向上し、電池交換の頻度が減りました。
カラーバリエーションが4色へ
2025年1月現在、キャットログボード2には4色のカラーバリエーションがあります。
- ホワイト
- グレー
- オリーブ
- サンドベージュ
飼い主さんの好みや、インテリアに合わせてキャットログボード2を選べるようになりました。
#Catlog Board 2の新色が、Catlog公式ストアにて一般販売開始となりました〜📣
— Catlog(キャトログ) (@Catlog_RABO) December 4, 2024
🟢オリーブ
🟤サンドベージュ
⚪️グレー
意外と存在感の出がちな猫様トイレも、インテリアチックに彩ります✨
今年の猫様へのX'masプレゼントに、Catlog Boardの新色はいかがですか?💁♀️😻https://t.co/zI9re61ExC pic.twitter.com/sVJMFOFSon
キャットログボード2をオススメする5つの理由
キャットログボード2が登場する以前から、多くのメーカーで猫トイレを自動で管理するアイテムが発売されていました。
他の商品と異なるのは「猫トイレの管理」を単独で行えるのと同時に、Catlogと組み合わせることで「猫たちの行動全体を把握できる」という点にあります。ここではキャットログボード2をオススメする5つの理由について解説していきます。
- 電池式なので置く場所を選ばない
- 現在使用しているトイレと猫砂がそのまま使える
- Catlogアプリで一元管理ができる
- 留守番中はもちろん、夜間の猫たちの様子もスマホでチェックできる
- 首輪型のCatlogと併用しても月額使用料は変わらない
電池式なので置く場所を選ばない
電池式の大きなメリットは、猫トイレを置く場所を選ばないということです。
他社の商品はコード式のものが多く、設置する場所はコンセントの近くに限定されてしまいます。その点キャットログボード2であれば、猫トイレが現在どのような場所にあっても対応可能です。
現在使用している猫トイレと猫砂がそのまま使える

キャットログボード2は、現在使っている猫トイレの下に設置するだけで使用できます。トイレの形状に関しても一般的な猫トイレであれば対応が可能となっています。
注意が必要なのは、自動式のトイレを使用している場合です。測定可能重量は約20kgとなっており、自動式トイレの重量には注意が必要となってきます。
Catlogアプリで一元管理ができる
単体でも使用できるキャットログボード2ですが、首輪型のCatlog2(キャットログ2)と組み合わせることでさらなる相乗効果生み出してくれます。

例えばキャットログボード2で測定した日々の体重データは食事の量を管理する際に重要なデータです。そこにキャットログ2を併用することで、アプリ上で猫の食事量の目安を算出することができます。

また、おしっこのデータと水飲みのデータを同時に把握できることも大きなメリットがあります。
猫は泌尿器系のトラブルが多い動物であり、毎日しっかり水分を取れているか記録していくことも重要です。おしっこと水飲みを一元管理できるのは、Catlogシリーズの大きな強みの一つです。
夜間にした猫のトイレもチェックできる
キャットログボード2を使用することで留守番中の猫たちのトイレ管理だけでなく、夜間の猫たちの行動もチェックすることができます。
特にメリットが大きいのが、2匹以上飼われている場合です。

朝、うんちがあるのを見つけたけど、誰がしたのかわからない…。

ペットシートは濡れてるけど、いつトイレしたんだろう?
といった問題が解消されます。しかも、これらのトイレ情報は自動で記録されるので手間いらずです。
キャットログ2(首輪型)と併用しても月額使用料は変わらない
Catlogシリーズを使用する場合にはアプリの月額利用料(¥980)が必要になります。
「キャットログボード2を単独で使用した場合」も「首輪型のキャットログ2を併用した場合」も同じ料金で使用することが可能です。
キャットログボード2のデメリット
キャットログボード2を半年間(2025年1月現在)使用して感じたデメリットについて紹介していきます。
体重測定の数値の誤差について

キャットログボード2の使用開始時には、体重の数値に誤差やばらつきが見られました。
しかしながら半年間使用を続けてみると、体重測定の誤差・ばらつきはみられなくなりました。体重計で実際に測定した数値と比較しても、誤差はわずかです。
キャットログボード2は猫たちがトイレをする際に体重を測定しています。そのため設置環境やトイレ後の行動によっては異常な数値が記録されり、不明な記録となってしまうことがあります。
- キャットログボード2の設置場所
- 猫がトイレをする直前・直後に掃除をした
- 猫の排泄姿勢
- 排泄後に猫がトイレを蹴って動かしてしまう
- 耐荷重(20kg)を超えている
- 設置場所が不安定

猫がトイレの端っこで排泄すると、数値がばらつくことがあります。
排泄姿勢が原因で数値がばらつく場合には、ワイド型の猫トイレを検討してみてください。
キャットログボード2は精密機械であるため落下してしまったり、縦置きにすることでも測定値に異常がでることがあるため注意深く取り扱いしましょう。
数値がきちんと記録されない場合は公式サイトを確認したり、相談窓口に連絡してみましょう。
複数の猫がいる場合、異なる猫のデータとして記録されることがある

使用し始めて日が浅い場合、体重が同じくらいの猫が複数いるとキャットログボード2が猫を識別できないことがあります。その場合はトイレのタイミングや頻度からどの猫がしたトイレなのか、訂正してあげる必要があります。
我が家でも最初の頃は猫の取り違えがたまにありました。しかし、アプリを通じて学習させていくことで半年間使用した現在は訂正することがほとんどありません。
最初は訂正することを手間だと感じるかもしれませんが、成長期録を一緒に育てていくつもりで、根気よくチェックしていきましょう。
返品ができない
キャットログボード2の購入を検討する上で注意が必要な点は、輸送による商品の破損や初期不良を除いて「キャットログボード2は返品・キャンセルができない」という点です。
Catlogには公式LINEやメールで購入前の疑問を気軽に質問することができます。サポートも充実しているので、購入する前に疑問に思ったことがあれば、どんどん質問することをオススメします。
キャットログボード2の評判・口コミ
SNSに投稿されているキャットログボード2の評判について、ピックアップしてみました。
- キャットログ(首輪型)と併せて使うことで、猫の1日の行動が数値でわかる
- 体重を頻繁に測るのが大変だったため、労力が減った
- 猫トイレの形状(ワイド型、フード付き)が自由に選べる
- お掃除ロボットが当たっても、電源がOFFになるのを防げる
- 計測値に誤差がでることがある
- 掃除後に猫がトイレをするを誤った数値が記録された
- 月額利用料(¥980)がかかる
キャットログボード、ペンダント両方使ってます🙋🏻♀️
— ツナマヨ🍙マロン🌰 (@tunamayo0704) December 22, 2024
体重管理やトイレの回数や運動時間、水飲んだ回数などわかって便利です😊
ただ、たまにちゃんと計測してくれなかったり月額料金がかかるのがちょっとだけ難点ですが導入して良かったです。(体重毎回測るの大変なので) pic.twitter.com/dZkOf2Op0v
キャットログボード(猫の排泄管理などができる)を使い始めました。
— ブラックさちよん (@BSachiyon) November 11, 2024
猫のトイレのメンテナンス(シート交換と砂の補給)をした直後に、きりがトイレを使ったら718gの巨大うんちをしたことになったしまった。
もちろん、データ修正できます。 pic.twitter.com/GoBwjxEXrt
チズはカバー付きのトイレじゃないとだめだったのでトレッタをやめてキャットログボードにしたんだけど見てよこの美しいおしょんしょんスケジュール👏 pic.twitter.com/Sl0BpyvMDf
— ヤマ@🕶💖🐯 (@ymwm_2g) December 10, 2024
Catlog Board2のインタフェースは写真の通り
— annatortoise(インドホシガメ) (@annatortoise007) April 9, 2024
電源がオンオフ式でなくトグル式になったのはとても嬉しい
(見た目で電源が入っているかわかる、猫様やルンバが突撃して意図せず電源が落とされるのを防げる、などのメリットあり) pic.twitter.com/iOvBQjojK4
#CatlogBoard2 を導入 快適ワイドの下に敷いたけど、なぜかしっくりきて安定感がある… #Catlog #CatlogBoard pic.twitter.com/agg6b4H0KO
— thrush (@thrush238) June 6, 2024
他メーカーの商品との違いは?機能を徹底比較
「キャットログ ボード2」以外にも、トイレを管理するアイテムは複数あります。

「キャットログ ボード2」は他の商品と何が違うの?
ここでは代表的な猫トイレ用デバイスである「Toletta(トレッタ)」「ペットケアモニター」との違いを紹介します。
Catlog Board2 (キャットログ ボード2) ![]() 引用画像:公式アプリ | Toletta (トレッタ) ![]() 引用画像:公式アプリ | ペットケアモニター![]() 引用画像:公式アプリ | |
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価格(税込) | ¥19,800/ ¥9,900(特典利用時) | ¥64,000(一括購入プラン) /¥9,980(月額プラン) | ¥6,980 |
月額利用料 | ¥980 | なし(一括購入プラン) /¥1,480 | ¥330 |
最低利用期間 | (特典利用時) 6ヶ月 | なし | なし |
バッテリー持ち | 約7ヶ月(単3アルカリ 乾電池×6個) | ACアダプター | ACアダプター |
アプリ | Catlogアプリ | Tolettaアプリ | CocoroPetアプリ |
アプリで確認できる 測定項目 | 体重 尿量 尿回数 うんち量 うんち回数 トイレ滞在時間 | 体重 尿量 尿回数 トイレ滞在時間 経過時間 | 体重 尿量 尿回数 トイレ滞在時間 設置場所周辺の温度 |
対応センサー | 重量センサー | カメラ /重量センサー | 重量センサー /温度センサー |
複数の猫への対応 | 自動で識別 | 顔認識カメラ | 体重識別モード /バッジ識別モード |
猫砂 | 現在使用している 猫砂をそのまま利用可 | 「固まらない」「崩れない」「吸収しない」 猫砂を推奨 | 専用のチップを推奨 |
ペットシート | 市販のシートを利用可能 | 市販のシートを利用可能 | 専用のペットシート推奨 |
公式サイト | Catlog公式サイト | Toletta公式サイト | ペットケアモニター 公式サイト |
Catlog Board2(キャットログボード)の特徴
- 電池式なので、猫トイレの設置場所に制限がない
- 「おしっこ」だけでなく、「うんち」の情報もわかる
- Catlogアプリを利用することで、キャットログ(首輪型)で測定したデータとも連携できる
- 現在使用している猫トイレ(猫砂、ペットシート含め)そのまま使用できる

Toletta(トレッタ)の特徴
- 一括購入プランを利用すると、月額利用料が発生しない
- ACアダプターを利用するので、電池交換が必要ない
- 顔認識カメラがあり、動画で識別・撮影ができる
- 現在使用している猫トイレはそのまま使用できない(猫砂、ペットシートは市販のものでも利用可能)
ペットケアモニターの特徴
- 月額利用料が安い
- 大手メーカーSHARPが運営している
- ACアダプターを利用するので、電池交換が必要ない
- 現在使用している猫トイレはそのまま使用できない(猫砂、ペットシートは専用のものを推奨)
キャットログボード2の利用には本体価格と月額利用料が必要
キャットログボード2を使い始めるには本体価格に加えて、月額利用料が必要になります。
![]() | |
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Catlog Board2 の価格 (割引利用時) | ¥19,800 (¥9,900) |
月額利用料 | ¥980 |
初期費用の合計 (割引利用時) | ¥20,580 (¥10,880) |
Catlog Board2には新規ご契約特典と呼ばれる割引制度があり、新規登録の猫の場合には本体価格が50%オフとなります。
月額利用料が2ヶ月分お得になる猫様コードと呼ばれるクーポンもあるので、ぜひ活用してください。

よくある質問
- キャットログボード2はペットショップでも売ってますか?
-
キャットログボード2は店頭では販売されていません。インターネットの公式サイトでの購入がオススメです。
- 猫を2匹飼っていて、トイレが2台あります。キャットログボード2は2台必要ですか?
-
猫トイレ1つごとに、1つのキャットログボード2を設置することをオススメします。
- キャットログボード2だけ購入しようと思っています。キャットログ(首輪型)も必要ですか?
-
キャットログボード2だけでも猫たちの健康管理をする上で十分な情報を収集することができます。首輪が苦手な猫もいるので、キャットログボード2だけ使うのもありだと思います。
まとめ
猫の健康管理について関心を持っている飼い主さんも多い一方で、猫たちの体調変化に気づくのは簡単ではありません。特にトイレに関する記録は重要だとわかっていても、毎回チェックするのは難しいですよね。
- 電池式なので置く場所を選ばない
- 現在使用しているトイレと猫砂がそのまま使える
- Catlogアプリで一元管理ができる
- 留守番中はもちろん、夜間の猫たちの様子もスマホでチェックできる
- 首輪型のCatlogと併用しても月額使用料は変わらない
そんな悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介したキャットログボード2です。一度設定してしまえば、自動でトイレ情報の収集、体重測定を行い、体調の変化に気づくきっかけを与えてくれます。
またキャットログ2を併せて使用することで、より細やかな健康管理が可能です。猫の健康を守るために、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?