- フードのトッピングに魚をあげたい方
- 焼き魚を欲しがる猫に困っている方
- 猫に魚をあげる際の注意点を知りたい方
「お魚くわえたドラ猫〜♪」の主題歌で有名アニメの影響もあってか、猫は魚が好物というイメージの方も多いかと思います。
いつもドライフードばっかりだし…。
ちょっとだけなら、魚をあげても大丈夫かな？
食卓の魚をじっと見つめられると、ついついあげたくなってきますよね。
でも、ちょっと待ってください！！
猫に魚をあげること自体は可能です。ですが、そのちょっとだけ重なると猫の健康にとってリスクになることがあります。
魚の種類・味付け・鮮度など、猫に魚をあげる際に注意が必要な点を確認していきましょう。
猫に魚をあげたくなったら、まずは猫用のウェットフード（魚味）やおやつを使ってみましょう。
この記事では、
- 猫が食べられる魚の種類
- 猫に与えてはダメな魚・海産物
- 猫が魚をほしがった時に代わりになるフード・おやつ
など、猫の健康に関わる大切なポイントをわかりやすく紹介していきます。
「ちょっとだけなら大丈夫かな！」とあげてしまう前に、注意点をしっかり確認していきましょう。
▽猫が食べると危ないものを知るにはこの一冊！▽
猫にあげても大丈夫とされる魚の種類は少ない
どんな魚なら大丈夫なのかな？
獣医師が監修しているサイト記事を参考に「比較的安全と紹介されている魚」をご紹介します。
- マグロ
- タイ
- サケ
- カンパチ
※猫に食べさせても問題ないか不安な場合は、かかりつけの獣医さんに必ず相談してください。
猫に魚をあげる際には、魚の種類だけなく与え方にも注意が必要です。
- たくさんの量を与えない
- 煮たり・焼いたりなど加熱する
- 味付けをしない
- 小骨を取り除く
たくさんの量を与えない
猫にあげても大丈夫とされる魚であっても、毎日あげたり、大量にあげてるのは避けてください。
猫の食事は総合栄養食のキャットフードで満たすことができます。そのため魚はあくまでトッピングとして利用しましょう。
煮たり・焼いたりなど加熱する
生の魚の中にはビタミンB1を分解するチアミナーゼという物質が含まれています。チアミナーゼは加熱することで破壊できるので、与える場合は加熱処理してからにしましょう。
味付けをしない・小骨を取り除く
猫にとって塩分が高い食事は避ける必要があります。魚を調理する際は、味付けをしないようにしましょう。
また魚に含まれる小骨にも注意が必要です。猫の喉に刺さったり、消化器を痛めるリスクがあります。
魚をあげる前には小骨が残っていないか必ず確認しましょう。
猫にとって注意が必要な魚介類について
少しだけなら大丈夫かな？
そう思ってあげた魚の中には、猫の体に負担がかかる可能性がある種類もあります。
特に、味付け・調理法・鮮度によっては、ほんの少量でも体調を崩す可能性も。ここでは、猫に与えない方がよい魚介類とその注意点をまとめます。
- 魚の加工品・缶詰
- 生の青魚(サバ、アジなど)
- 加熱していない生魚全般
- 生のイカ・タコ・エビ・カニ
- サザエ、アワビなどの貝類
魚の加工品・缶詰
魚の加工品や缶詰は塩分が非常に高く、猫の腎臓に負担をかける可能性があります。
環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」でも以下のように記載されています。
人が味付けをしている食事、総菜、ハムなどを犬や猫に与えてしまうと、塩分摂取量が過剰とな
引用：「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ～犬・猫の健康を守るために～」
ることがあります。塩分の摂取過剰は人と同様に心臓や腎臓に負担をかけてしまうことになりま
す。
煮干しはどうなの？
煮干しにもミネラルが多く含まれており、食塩相当量はとても高いです。そのため、飼い主さんが普段使う煮干しを猫に与えるのは避けてください。しらす干しも同様に食塩相当量が高いので、注意が必要です。
一方でかつお節は食塩相当量が少なく、「食欲が落ちた際にひとつまみくらい」ならあげることができます。
生の青魚
サバやアジなど生の青魚は良質なタンパク源になる一方で、不飽和脂肪酸を多く含みます。
ビタミンEが不足した状態で、青魚を過剰に摂取すると脂肪に炎症が起きる可能性があるといわれています。
加熱していない生魚全般
生の魚には「ビタミンB1」を分解する酵素「チアミナーゼ」が含まれており、生魚主体の食事なるとビタミンB1の欠乏の可能性が出てきます。
また、生魚にはアニサキスが付着している可能性も考える必要があります。
酵素のチアミナーゼも寄生虫のアニサキスも加熱することで、対処することが可能です。
生のイカ・タコ・エビ・カニ
生のイカ・タコ・エビ・カニにも、チアミナーゼが多く含まれます。生魚と同様に、これらの海産物を多く摂取するとビタミンB1が欠乏してしまう可能性があります。
サザエ・アワビなどの貝類
サザエやアワビなどの貝類に含まれるピロフェオホルバイドという物質にも注意が必要です。
猫がこれらの貝類を食べたあと日光を浴びることで、皮膚に炎症を起こす「光線過敏症」になってしまう恐れがあります。
猫に魚をあげる際のポイント
猫の食事は基本的に、総合栄養食のキャットフードをあげることで栄養を満たすことができます。
猫に魚をあげる際のポイントをもう一度確しておきましょう。
- 魚は煮たり、焼いたりなど加熱する
- 少ない量を与える
- 加工品など塩分の高い食品は与えない
- 新鮮な魚をあげる
魚そのものは猫が食べても良い場合もありますが、与え方を間違えると健康に影響が出る可能性があるといわれています。
魚をあげて良いか判断に迷ったら獣医さんに相談しましょう！
猫専用のフードやおやつを使って安全に食べさせる方法
自分で判断するのは難しい…。
そんな場合は無理に魚をあげずに、猫用のフードを探してみましょう。
普段ドライフードしか食べていないようであれば、少量のウェットフードを混ぜてあげるのもおすすめです。
魚味のウェットフードを活用する
我が家では水分補給の目的も兼ねて、ドライフードとウェットフードを組み合わせてあげています。
魚を安全に味わってもらうためにも、ウェットフードを上手に活用していくのがおすすめです。
ポチップ
ポチップ
ポチップ猫専用のおやつを活用する
いつものドライフードを食べなくなったら嫌だな…
猫の好みは千差万別です。ウェットフードの味を覚えてしまい、ドライフードを嫌がるようになってしまわないか心配ですよね。
そんな時は、【猫専用のおやつ】で代用しましょう。形状もより魚に近いので、猫の満足度も高まるはずです。
ポチップまとめ｜猫に魚をあげる際の注意点を知っておこう！
猫に魚をあげること自体は可能ですが、どの魚でもOKというわけではありません。
まずは、あげても大丈夫とされる魚を知っておきましょう！
- マグロ
- タイ
- サケ
- カンパチ
そして魚をあげる際に気をつけたいポイントも確認が必要です。
- たくさんの量を与えない
- 煮たり・焼いたりなど加熱する
- 味付けをしない
- 小骨を取り除く
普段カリカリしか食べてないし、かわいそうかな…。
ちょっとだけなら魚をあげてみても大丈夫かなと思う飼い主さんは多いかと思います。ただ猫の体は人よりずっとデリケートで、魚の扱い方ひとつで健康リスクが生まれる可能性もあります。
もし魚をあげても大丈夫か迷ったら、猫専用の魚系おやつから始めてみましょう！