フードを変えたら、ご飯を食べ残すようになっちゃった…。
いつもと同じようにご飯をあげているのに、食べてくれない…。
食べ残しが増えてくると「もしかして病気なのかな?」と心配になってしまいますよね。
この記事では、猫たちがご飯を残してしまう原因を徹底解説し、飼い主さんがすぐにできる対処法をわかりやすく紹介します。健康問題が隠れている場合のサインにも触れ、猫の健康を守る方法も詳しく解説!
食べ残しが増えた際にはフードの選び方や与え方、食事環境の工夫のしかたなど、猫の性格や行動に合わせた改善策を考えていくことが重要となります。
〈プロフィール〉
- 猫の飼育歴:5年目
- 迷い猫の「くぅ」と保護猫の「みり」と生活中
- 猫と暮らすためのヒントをご紹介
- 猫たちとの遊びを充実させるためのアイテムを模索中
猫はちょっとした変化にもストレスを感じて、ご飯を食べなくなる場合があります。猫たちが元気に食事を楽しめるよう、猫たちの日頃の様子を観察して食生活を改善していくことが大切です。
猫たちの食事量が合ってるか不安な方は、【最近太ってきた?】|猫の食事量の計算方法と調節する際のポイントを徹底解説!という記事も参考にしてみてください。
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猫がご飯を食べない原因を探してみる
猫がご飯を残してしまう理由は様々です。まずはその原因を理解することが重要となります。
- キャットフードの質が影響する場合
- 環境の変化が影響する場合
- 健康問題の可能性
いろんな理由で、ご飯を残してしまうんだね!
このような問題が起きていないか、一つ一つチェックしていきましょう。
キャットフードの質が影響する場合
猫は特徴的な嗅覚と味覚を持っており、フードの質や新鮮さに敏感です。香りが弱くなったり、質が低いフードは食べなくなることがあります。
嗅覚
猫は嗅覚が非常に敏感で、食事の選択に大きな影響を与える要因の一つとなります。
猫の嗅覚は犬よりは劣るものの、人よりはるかにすぐれています。においは鼻の奥にある嗅上皮でキャッチしますが、人の嗅上皮の面積は2~4cm2。猫は21~40cm2ですから、人より5~20倍も広いのです。
引用:教養としての猫 思わず人に話したくなる猫知識151 冨田園子著 西東社 P.78
猫の嗅覚は人間の約10倍も敏感だとされており、食べ物の匂いを元に安全かどうかを判断しています。
フードの鮮度が落ちたり、匂いが弱くなった食べ物には、猫が興味を示さないことが多いです。
猫たちにとって匂いは大事なポイントなんだね!
猫の嗅覚
フードが開封されてから時間が経つと、猫にとって重要な匂い成分が飛び、食欲を失うことがあります。密閉容器で保管し、常に新鮮なフードを与えることが大切です。
味覚
猫たちの味覚ってどうなってるの?
猫にとって一番必要な栄養素はタンパク質。だから炭水化物(甘味)を感じ取る味覚は必要ないのです。甘味受容体自体が存在しません。
引用:教養としての猫 思わず人に話したくなる猫知識151 冨田園子著 西東社 P.91
砂糖や果物などの植物由来の糖分には甘さを感じません。一方で酸味には敏感に反応します。これは酸味が腐敗した食べ物や体に害のある食べ物のサインであることが多いためです。
市販のキャットフードは、猫たちの好む旨味成分が多く含まれていますが、フードが古くなると風味が損なわれるため、猫たちの食欲が落ちることがあります。
- 匂いが弱い食べ物
→猫にとっては「おいしくない」サイン。しっかりと匂いが立つ食事が好まれます。
- フードの味覚特性
→ 猫は甘さを感じないため、旨味や塩味が重要な要素です。風味が弱くなると食欲がわかなくなります。
環境の変化が影響する場合
猫は環境の変化に対して非常に敏感な生き物です。お部屋の模様替えや、飼い主さんの生活パターンの変化など、些細な変化でもストレスを感じることがあります。
特に、引越しや新しい家具の導入、家族構成の変化などには注意が必要です。
猫の性格にもよりますが、模様替えは慎重に行いましょう!
猫のストレス要因
猫にかかるストレスが長期化することで、食欲不振や行動の変化が見られるため、ストレス要因となるものを見つめ直すことも重要です。
ストレスによって食欲量が減少するだけでなく、以下のような行動をとる場合もあります。
- 粗相が増える
- 毛づくろいが増える
- 攻撃的になる
ストレスを軽減するためには、新しい環境に徐々に慣れさせることが重要です。また、いつもと同じ食事のリズムを守ることや、猫が安心できる場所(例えば、隠れ家やお気に入りのベッド)を提供することが有効です。
ストレスの目安となる毛づくろいの時間はCatlogを使用することで測定が可能です。Catlogに関する詳細な情報は【2024年追加機能もレビュー!】キャットログのメリット・デメリットを徹底解説という記事で紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
- 環境の変化がもたらす影響
→ 突然の変化は猫たちにとって大きな負担。徐々に慣れさせ、安心できる環境を作ることが大切。
- ストレスと食欲不振の関係
→ ストレスは直接食欲に影響し、健康問題へと発展する可能性があります。早めの対処が重要。
- 猫たちが安心できるスペース
→猫にとって落ち着ける場所を確保してあげることで、ストレスを減らし食欲を取り戻すことが期待できます。
健康問題の可能性
猫たちがご飯を食べない場合、健康問題が隠れていることがあります。食欲不振の場合には、以下のような病気や異常が考えられるため、猫の様子をしっかり観察しましょう。
口腔内のトラブル
歯の痛みや歯周病があると、猫は食事を避けることがあります。次のような症状が見られる場合は、口腔内の問題が原因かもしれません。
- 口臭が強くなる
- 口を触られるのを嫌がる
- 食べるときに痛そうにする
消化器系の問題
胃炎や腸炎などの消化器系の病気も食欲不振の原因です。猫が嘔吐や下痢を伴っている場合は、消化器系のトラブルを疑いましょう。
- 嘔吐が続く
- 下痢や便の異常
- 食べると不快感を感じる様子
腎臓や肝臓の病気
腎臓病や肝臓病も猫の食欲不振の一因になります。特にシニア猫ではこれらの疾患が見られやすく、早期発見が重要です。
- 体重が減る
- 食欲が長期間減退している
- 元気がなく、動きが鈍くなる
食欲不振が健康問題に関連しているかどうかを判断するためのチェックポイントは以下の通りです。早めに病院に行くべき状況として、以下のような点を目安にしましょう。
- 食事を拒む頻度
1回だけご飯を残すような場合は大きな問題ではないかもしれません。一方で、丸1日ご飯を食べない場合や食べ残しが続く場合は獣医さんに診てもらいましょう。
- 体重の変化
食欲不振が長期間続いて、体重が急激に減少している場合は注意が必要です。体重を定期的にチェックし、変化があればすぐに動物病院で診察を受けましょう。
- 他の症状の有無
嘔吐、下痢、元気がない、毛づやの悪化などの他の症状が同時に見られる場合は、病気のサインの可能性があります。
猫の性格が影響する食事行動
猫の性格によって、食事の好みやペースは大きく異なってきます。たとえば内向的な猫は慎重で、食べ物に対する警戒心が強いです。一方で、好奇心旺盛な猫は新しい食べ物にも興味を示します。
みりは内向的な性格で、くぅは好奇心旺盛な性格です。
飼い主さんは猫たちの性格に合わせて、工夫しながら食事を与えることが大切です。
内向的な猫と食事の好み
内向的な性格の猫たちは、新しい環境や物事に対して慎重です。このような猫は、食べ物に対しても警戒心を抱くことがあります。以下のようなポイントを意識しながら、猫の食事環境を整えていきましょう。
内向的な猫たちは以下のような変化に敏感で、食事を避けてしまうことがあります。
- 食器やフードの匂いの変化
- 食事を与える場所の変更
- 新しいフードや食べ物に対する警戒
新しいキャットフードに切り替える際にも注意が必要です。新しいフードを急に与えると、内向的な猫は食べないことがあります。徐々ににフードを切り替え、少量ずつ混ぜていく方法が効果的です。
- 少しずつ新しいフードを混ぜる
- おやつとして少量を試してみる
- 匂いや食感に慣れさせる時間を与える
好奇心旺盛な猫の特徴
冒険心旺盛な猫は、さまざまな食べ物や新しい体験に対して興味を持つため、食事に工夫を凝らすことで食欲がさらに増します。
- フードの形状や食器を変える
- 食事の場所を工夫する
- フードパズルや自動給餌器を使用する
おやつやトッピングを食事に加えることで、冒険心旺盛な猫の食事にバリエーションを持たせることができます。
- ドライフードにウェットフードを混ぜる
- 少量のおやつをトッピング
- 健康バランスに配慮しつつ、楽しい食事を提供する
【緊急】すぐに対応するべき場合とは?
猫の食欲低下が続く場合、特に急激に食べなくなるケースは病気のサインであることが多いです。猫は体調不良を隠す習性があるため、飼い主さんが早期に対応することが重要です。
病気のサインを見逃さないために
食欲不振が病気の兆候かもしれない場合、以下の点に注意してください。
- 元気がない、寝てばかりいる
- 体重が急激に減少している
- 嘔吐や下痢が続いている
定期的に計り、もしとくにダイエットもしていないのに体重が5%以上減った場合(4㎏のネコであれば200g以上減ったとき)は要注意です。
引用:服部 幸. ネコにウケる飼い方 <カラー版> (ワニブックスPLUS新書)
猫たちの体型はBCSと体重の2つの視点からチェックが必要です。
毎日、体重を測らないとダメ?
可能であれば毎日体重測定する方がおすすめです。しかし抱っこが嫌いな猫の場合は、体重測定の際に抱えられることがストレスになってしまいます。そのような場合は、「2週に1回」「月に1回」など頻度を減らして定期的に測定しましょう。
毎日の体重測定をするのであれば、Catlog Board2がおすすめです。Catlog Board2は猫たちのトイレを管理するアイテムですが、トイレに入った際に体重も測定することができます。飼い主さんはスマホのアプリで体重の変化を簡単にチェックが可能です。
急激な食欲低下が示すこと
猫が突然食欲を失う原因として、以下のような病気が考えられます。
- 口腔内の問題(歯の痛み、歯周病)
- 消化器系の問題(胃炎、腸炎)
- 腎臓や肝臓の病気
獣医に相談すべき症状
以下の症状が見られる場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。
- 1日に何度も嘔吐したり、3日以上嘔吐が止まらない
- トイレに異常がある(下痢や血尿)
- 食事を完全に拒否し、丸1日何も食べていない
食べ残しが増えた時の対処方法3選
猫がご飯を食べ残すことが増えた場合、食事内容や与え方を見直すことが効果的です。以下の対策を家庭で試してみましょう。
- キャットフードの種類を見直す
- 与え方や時間の工夫
- 食器の位置や食事環境の調整
食器は常に清潔に保ち、食事の時間を一定にすることで猫が食べ残す習慣を防ぐことが期待できます。また、与えているご飯の量が適切かどうか計算し直してみることをオススメします。
»【最近太ってきた?】|猫の食事量の計算方法と調節する際のポイントを徹底解説!
キャットフードの種類を見直す
猫は飽きやすい性格を持つため、同じフードが続くと食べ残しが増えることがあります。ドライフードからウェットフードに変更したり、おやつを少量トッピングしてみるのも一つの方法です。
キャットフードの保存状態も見直し、風味が落ちないように注意することも大切です。
- 別のブランドやタイプのフードを試す
- 嗜好性の高いフードを混ぜる
- フードローテーションを取り入れる
与え方や時間の工夫
猫は時間や習慣にも敏感です。同じ時間に与えることが猫の食欲を刺激する場合もありますが、食べ残しが増えた場合は、食事の与え方や時間帯を工夫してみましょう。
- 猫は一度に多く食べるのが苦手なため、少量を頻繁に与える
- 食事時間を固定し、規則的に与える
食器の位置と食事環境の調整
猫は食事中の環境にも敏感です。食器の高さや位置を調整するだけで、食べ残しが減る場合があります。
特にシニア猫や体が小さい猫には、食器を少し高めに置くことで、食べやすくなることもあります。食器を置く場所も重要です。騒がしい場所や、他のペットが近くにいると猫が警戒して食べないことがあるため、静かで安心できる環境でご飯を与えるようにしましょう
- 食器の高さを調整する
- 食事場所の環境を静かで落ち着いた場所にする
猫がご飯を食べないときの長期的なケア方法
猫が一時的にご飯を食べないことはよくありますが、長期的な対策が必要な場合もあります。ここでは、長期間にわたって猫の食欲を支えるためのケア方法を紹介します。
フードローテーションの重要性
フードローテーションとは、定期的に異なる種類のフードをローテーションで与える方法です。猫は同じフードを食べ続けると飽きてしまうことがあり、食欲が低下することがあります。
フードローテーションを取り入れることで、猫が飽きずに食事を楽しみ続けることができます。また、異なるフードを提供することで、さまざまな栄養素をバランスよく摂取することができ、栄養面でも有利です。
定期的な健康チェックのすすめ
猫の食欲が長期的に低下している場合、健康面に問題がある可能性も考えられます。定期的な健康チェックや体重測定を行い、潜在的な健康リスクを早期に発見することが大切です。
猫たちの健康管理は毎日の情報の積み重ねが重要となります。Catlogは猫たちの行動を記録・集計することで、飼い主さんが気づかないようなちょっとした変化も通知してくれます。トイレの回数や量を管理できるCatlog Board2を合わせて使うことで、より詳細なデータを収集することが可能です。
獣医師による定期検診は、病気の早期発見や予防に役立ちます。特に、年を取った猫や持病を持つ猫は、半年に一度の健康チェックが推奨されます。
猫が健康でいるために|日頃からできる予防策
猫が健康で元気に過ごせるように、日常的に心掛けたい予防策があります。以下の方法を取り入れることで、猫の健康を長期的にサポートできます。
バランスの良い食事の選び方
猫の健康を保つためには、バランスの取れた食事が基本です。高品質なキャットフードを選び、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれているか確認しましょう。
猫の年齢や健康状態に応じたフードを選ぶことが大切です。
- 高タンパク
→猫は肉食動物なので、タンパク質を中心としたフードを選びましょう。
- 年齢や健康状態に合わせたフード
→シニア猫には関節サポート、若い猫には成長促進など、年齢に応じたフードを選ぶことが大切です。
- アレルギーを持つ猫の場合
→フードの原材料を確認し、アレルゲンの可能性がある原材料を避ける。
適切な運動と遊びの重要性
健康維持のためには、適度な運動と遊びが不可欠となります。猫は室内で過ごす時間が長いため、運動不足になりがちです。運動不足は肥満やストレスにつながり、食欲低下の原因にもなります。
- 猫じゃらしやねずみのおもちゃを使った遊び
- キャットタワーや家具の配置を工夫することで、上下運動を促す
ストレス管理の方法
猫は繊細で、ストレスに敏感な動物です。環境の変化や日常生活の変動によって、ストレスを感じることがあります。ストレスがたまると、食欲不振や健康問題に繋がることがあるため、日頃からストレス管理を意識しましょう。
- 落ち着いて過ごせるスペースを作ってあげる
- 室内環境の変化を最小限に抑える
- ストレス解消のための適度な遊びを欠かさない
まとめ
猫がご飯を残すようになる原因は、フードの好みや状態、環境の変化、健康問題などさまざまです。まずは、猫の性格や習慣に合わせた対策を試みることが重要です。
ちょっとしたことでも食べなくなることがあるんだね!
フードの種類を見直したり、与え方や時間を工夫するなどできることから対策を始めてみましょう。
- 食事を拒む頻度
1回だけご飯を残すような場合は大きな問題ではないかもしれません。一方で、丸1日ご飯を食べない場合や食べ残しが続く場合は獣医さんに診てもらいましょう。
- 体重の変化
食欲不振が長期間続いて、体重が急激に減少している場合は注意が必要です。体重を定期的にチェックし、変化があればすぐに動物病院で診察を受けましょう。
- 他の症状の有無
嘔吐、下痢、元気がない、毛づやの悪化などの他の症状が同時に見られる場合は、病気のサインの可能性があります。
健康に不安がある場合は、早めに獣医さんに相談し適切なアドバイスを受けましょう。日頃から猫たちの様子を観察することが重要です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。