【猫の自動給水器はやめた方が良い?】|迷った際の選び方とメリット・デメリット

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自動給水器は便利そうだけど、どんなデメリットがある?

買うかどうか迷っているけど、どう判断したら良い?

猫の健康を維持していくには、しっかりと水を飲むことが大切です。しかし、猫たちはそもそも飲水量が少ない生き物。

飼い主さんには、猫たちの飲水量を増やすための工夫が求められます。

そこで一度は検討するのが自動給水器ですが、いざ購入するとなると「本当に必要?」「手入れが大変かも?」といった不安も湧いてきますよね。

この記事を書いた人
いちろう

〈プロフィール〉

  • 猫の飼育歴:5年目
  • 迷い猫の「くぅ」と保護猫の「みり」と生活中
  • 猫と暮らすためのヒントをご紹介
  • 猫たちとの遊びを充実させるためのアイテムを模索中

この記事では自動給水器の購入を迷っている飼い主さんに向けて、メリットやデメリット、特に自動給水器の導入をおすすめしないケースについて紹介します。

通常の給水器との比較も行うので、猫たちに最適な給水方法を見つけるヒントになれば幸いです。

自動給水器をやめた方が良いケース
  • 音や動きに敏感な猫の場合
  • 流れる水で遊んでしまう場合
  • メンテナンスが負担に感じる場合
  • コストが負担に感じる場合
  • 猫が自動給水器で水を飲んでくれない場合

購入前にこの記事をチェックして自動給水器に対する不安を解消しましょう!

自動給水器をやめた方が良いケースの詳細を先に知りたい方は、こちらをクリックしてください。

目次(タップできます)

猫と水の関係

猫たちは完全肉食の動物です。もともと猫は砂漠地帯で生活していた動物で、少量の水で生活できるよう進化してきました。そのため、多くの猫は積極的に水を飲む習性がありません。

しかし、室内飼いの猫が十分な水を飲めないと、泌尿器系に悪影響が出る可能性があります。ここでは、猫が水を飲まない理由や水分不足によるリスク、猫に水を飲ませるための工夫について簡単に解説します。

猫が水を飲まない理由とは?

猫があまり水を飲まない理由として、水に対して興味が薄いことや、容器の形状や水の温度が気に入らないことが挙げられます。

自然界では捕まえた獲物から水分を摂取する生活をしてきたため、室内飼いの猫たちは飲水量が少なくなりやすい傾向があります。

猫が水を飲まないことで起きるリスク

水分の摂取不足は特に下部尿路疾患や尿石症、膀胱炎といった泌尿器系のトラブルの原因の一つに挙げられ、便秘や夏場の脱水症状など猫たちの健康に大きな影響を与えます。

これらのリスクを避けるためにも、猫たちは十分な水を摂取する必要があります。

猫に水を飲ませるための工夫

猫に水を飲んでもらうためには、ボウルや給水器の利用だけでなく、容器の高さや水の温度を工夫する方法も効果的です。猫たちがよく通る場所や廊下に置いておくことで、水を飲む頻度を上げることができます。

流れる水に興味を示す猫には、自動給水器が特に有効です。猫たちの飲水量を増やすためには、水飲み場のを整えることが重要となります。

自動給水器ってどんなアイテム?

自動給水器はモーターで水を循環させることで、常に新鮮な水を猫たちにあげることが可能になります。

猫たちの水への興味は千差万別です。ボウルに入った水を気にせずに飲んでくれる猫もいますが、蛇口から垂れる水に興味を示したり、少し温めたお湯を好む猫たちもいます。

自動給水器は流れる水が好きな猫たちには絶好のアイテムで、飲水量を増やす効果が期待できます。一方で、定期的なフィルター交換や掃除が必要であり、フィルター交換の費用がかかる点には注意が必要です。

給水器と自動給水器の違い

猫たちの給水器は一般的にはボウルやペットボトルを利用したものが使われています。これらの給水器と自動給水器の違いを見てみましょう!

ボウルなどの給水器自動給水器
水の新鮮さ時間が経つと鮮度が落ちる循環させることで鮮度を保つ
メンテナンス水洗いで簡単フィルター交換や細かい洗浄が必要
静かさ音がしない機種によってモーター音が気になる
電源不要電源や電池が必要
価格安価本体価格+フィルター代がかかる
水の交換頻度毎日2〜3日に一回(※1)
飲水量の把握簡単難しい
給水器と自動給水器の比較

※1 自動給水器であっても暑い時期や夏場はこまめな水の交換が必要です。

水の交換頻度が少なくなるのは良いね!

「水を飲むことに対して興味が薄い猫たちに対して、どうやったら水を飲む量を増やすことができるか?」多くの飼い主さんにとって共通の悩みだと思います。

そんな猫たちに対して、自動給水器を活用することは猫たちの飲水量を増やすためのおすすめの方法の一つです。

自動給水器の注意点は「タンク容量が大きいため、飲水量を把握しにくい点」です。飲水量が計測できるアイテムもありますが、非常に高額になります。

猫たちが毎日しっかり水を飲んでいるか確認するには、通常の給水器を使用して残った水を確認するか、Catlog (キャットログ)のような猫用の行動管理アイテムの活用がおすすめです。

キャットログについては、【最新機能もレビュー!】キャットログ(Catlog)のメリット・デメリットという記事でご紹介しています。

自動給水器をやめた方が良いケース

猫たちの水飲みの機会を増やす方法の一つとして、自動給水器は非常に優れています。便利な点が多い自動給水器ですが、使わないほうが良いと思われるケースもあります

自動給水器を選ぶ際や、購入する場合には、以下のような点をチェックしておきましょう。

音や動きに敏感な猫の場合

自動給水器は機種によってモーター音が大きく感じるものがあります。音や水の流れに対して警戒してしまう猫には、通常のボウルタイプの方が適している場合があります。

また音に敏感な性格の猫にとっては、自動給水器がかえってストレス源となる可能性があります。また飼い主さんにとってもモーター音がうるさい自動給水器はストレスになるので、商品選びの際に最も気をつけたい点です。

以前使っていた商品はモーター音が気になって、使うのをすぐに止めてしまいました…。

モーター音は使ってみないとわからないよね。

モーター音の大きさはメーカーや機種によって異なります。現在我が家で使用しているプラスアクア2は、水が流れている音もほとんど気にならないくらい静音性が優れています。動画も参考にしてみてください。

商品紹介ページに静音性(dB)が表示されているアイテムは少ないため、他の商品を検討する際はXやインスタなどの口コミをチェックしてみましょう。

自動給水器選びは静音性が最も大事!

流れる水で遊んでしまう猫

好奇心が強い猫たちは自動給水器に対して、すぐに関心を持ってくれます。しかしながら、流れる水で遊んでしまうケースもあるので注意が必要です。

最初に導入した自動給水器は滝のように水が流れるタイプでした。猫たちは興味をもってくれましたが、水を飲む場所ではなく遊ぶ場所と認識してしまったのか、ほとんど水を飲んでくれませんでした。

自動給水器によって水の流れ方は様々ですが、水が湧き出るように流れるタイプの方がおすすめです。

メンテナンスが負担に感じる場合

飼い主さん目線での重要ポイントは、「自動給水器には定期的な清掃やフィルター交換が必要」という点です。

自動給水器はお手入れが不足するとカビや雑菌が発生してしまいます。各メーカーとも掃除頻度は1週間に1程度が推奨されており、頻繁なメンテナンスを負担に感じる飼い主さんにはシンプルな給水器のほうがおすすめです。

ほとんどの自動給水器は「タンク部分」と「ポンプ部分」の掃除にわけられます。ポンプ部分は細かいパーツで構成されているものが多く、隙間の汚れを落とすのに少し手間がかかります。

プラスアクア2のポンプお手入れ方法

メンテナンスが負担に感じる場合は、シンプルな給水器がおすすめ!

コストが負担に感じる場合

フィルター代も馬鹿にならないしな…。

購入前にはフィルターの費用がどのくらいかかるも計算しておくと良いでしょう。

金額(参考価格)1枚あたりの金額交換頻度(目安)
プラスアクア2(3枚入り)1,780円約577円2週間に1回
ピュアクリスタル(全円 2枚入り)614円307円1ヶ月に1回
PETKIT (5コ入り)3000円600円1ヶ月に1回
価格はAmazon(11月時点)のものを参考にしています

本体代金も含めて、コスト面だけを考えると自動給水器は高く感じるかと思います。しかし猫たちが水を飲めないことで泌尿器系の病気リスクが上がることを考えると、フィルター代も高くないのではないでしょうか。

自動給水器を購入前に、フィルター代もチェック!

自動給水器で水を飲んでくれない場合

自動給水器を設置したとしても、すべての猫が好んで水を飲んでくれるわけではありません。新しいものや慣れないものに対して警戒してしまう猫もいるので、普段使っている給水器(ボウルなど)も合わせて設置してあげましょう。

猫たちが使ってくれるかどうかは購入してみないとわからないため、この点に関しては猫にゆだねるしかありません。

両方とも置かないとダメ?

自動給水器を設置して、使い始めるまでには時間がかかる猫もいます。そんな猫たちのためにも、使い慣れた給水器をそのまま置いておくことは重要です。

設置後しばらく様子をみて、どうしても飲んでくれない場合は元の給水器に戻してあげましょう

猫たちの飲水量を増やすためには、複数の水飲みポイントを作ることも重要です。

自動給水器のメリット

飼い主さんにとっては少し負担がかかってしまう自動給水器ですが、猫たちには様々なメリットがあります。水分が不足しがちな猫たちにとって、自動給水器がもたらしてくれる主なメリットを紹介します。

いつでも新鮮な水を供給できる

自動給水器は水を循環させることで、猫たちにいつでも新鮮な水をあげることが可能になります。特にフィルター付きの給水器は、ほこりや食べかす、抜け毛といった不純物も取り除くことが可能です。

飲水量が増加する可能性があがる

蛇口から飲むのが好きな猫や温かいお湯が好きな猫など、猫の嗜好は様々です。

その中でも流れる水に対して関心を示す猫は多く、自動給水器を新たに導入することで猫たちの飲水量が増やすことも期待できます。

長時間の留守でも安心

仕事や外出で日中不在になる飼い主さんにとって、自動給水器は便利なアイテムとなります。

自動給水器のタンクは容量が大きいものが多く、猫がいつでも水を飲める環境が確保されるため忙しい方にはぴったりです。ボウルなどの給水器は毎日の水の交換が必要となりますが、自動給水器であれば2〜3日に1回の水交換で済ませられます。

猫の多頭飼いをしているケースでも安心

猫を複数飼われている場合、複数の給水器を毎日交換して管理していくのも一苦労です。自動給水器のタンクは容量も大きいので複数の猫が使用しても対応できます。

給水器の水が食べかすや毛などで汚れがちな多頭飼いでも、常にきれいな飲み水を猫たちにあげることが可能です。

自動給水器を選ぶ際のポイント

自動給水器を導入する際には、静音性を重視しましょう。そのほかのポイントは以下の通りです。

自動給水器選びのポイント
  • 猫の性格
  • 静音性
  • フィルター費用
  • 掃除しやすいか
  • 給電方法(電源or電池、両方)

自動給水器を使ってくれるかは、猫の性格も重要なポイントです。新しいものにすぐに興味を示す「くぅ」はすぐに使い始めてくれましたが、慎重な性格の「みり」は使い始めるのに1ヶ月くらいかかりました。

猫たちが使ってくれるまで、気長に待ってあげることも大切です。

自動給水器を使わないで飲水量を増やす工夫

自動給水器が合わない猫やコスト面が気になる場合は、今ある給水器の数や置き方に一工夫を加えましょう。

水の置き場所や温度の工夫する

猫の飲水量を増やすには、水飲み場を複数の場所に置くことが重要です。廊下や猫たちが頻繁に通る場所におくことで、水飲みの頻度を増やすことができます。

新鮮な水をあげるのと同時に、冷たすぎずぬるすぎない温度に調整することも有効です。

猫が水を飲みやすい環境を作る方法

猫たちが好む水の飲み方に合わせて、給水器の高さや容器の種類を工夫してみましょう。高さの違いによって、水のみの頻度も変わってくるのでちょっとずつ調整してみましょう。

ひげ触れることを嫌がる猫には、浅めで口の広い容器のほうが飲んでくれる場合があります。

ウェットフードを活用する

普段ドライフードを食べている猫たちには、ウェットフードを活用することで水分補給を促すことができます。ウェットフードは水分が多く、水分摂取が不足しがちな猫たちの尿路や腎臓の健康をサポートしてくれます。

まとめ

今回は猫たちの自動給水器選びのポイント自動給水器を使わない方が良い場合についてご紹介しました。

自動給餌器は便利なアイテムである一方で、維持していくには小まめなメンテナンスが必要になります。購入前にメリット・デメリットや口コミをしっかり確認しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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