【成猫にトイレのしつけは必要?】|具体的なトレーニング方法やトラブル対処法を解説

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室内で猫を飼う上で「猫トイレ以外の場所で粗相しないかな?」と、不安に思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

猫のトイレのしつけは簡単って聞いたけど、実際どうなの?

トイレを失敗してしまったけど、拭き取るだけで大丈夫?

これから猫を飼おうと考えている方は、自由気ままな猫たちにトイレの場所を教えられるか心配ですよね。

この記事では、迎え入れた猫たちにトイレを覚えてもらう方法や粗相してしまった際の対処方法について解説してきます。猫がトイレを失敗してしまう前に、猫たちがトイレに何を求めているのか、どんなことが粗相の原因になってしまうのか学んでいきましょう。

この記事を書いた人
いちろう

〈プロフィール〉

  • 猫の飼育歴:5年目
  • 迷い猫の「くぅ」と保護猫の「みり」と生活中
  • 猫と暮らすためのヒントをご紹介
  • 猫たちとの遊びを充実させるためのアイテムを模索中

この記事を参考にトイレの環境を一つ一つ見直していくことで、猫たちと飼い主さんの両方が快適に過ごせるようになれば幸いです。

目次(タップできます)

猫は決まった場所でトイレをする

猫たちがトイレの場所を覚えられるか心配な方は多いかと思いますが、安心してください。猫は決まった場所でトイレする生き物です。

単独でハンティングする猫は、ライバル猫に気づかれないよう、縄張りの中心部では自らのニオイを消す必要がありました。(中略)決まった場所で排泄をし、砂や土をかけてニオイを消すのも同じ理由です。

引用:今泉 忠明. 猫脳がわかる! 文春新書

特定の場所でトイレをしたり、隠すという行為は、彼らが縄張りを維持する上で重要な行為なのです。

また、猫のトイレには猫砂が欠かせません。砂の上でトイレする理由は、彼らの祖先が砂漠地帯に生息していたことの名残とも言われています。

猫のトイレのしつけは犬より簡単にできるって聞いたけど本当?!

「ここがトイレをする場所だ!」と猫たちに認識してもらうことが重要なポイントとなります。しつけが簡単というよりも、決まった場所でトイレをするという行為は彼らの本能なのです。

成猫のトイレトレーニング方法

成猫を迎え入れた場合は、トイレの場所を覚えなおしてもらう必要があります。猫の本能を意識しながら、トイレトレーニングを行なっていきましょう。

トイレトレーニングにおいて重要なポイント
  • 自分の匂いのついた猫砂を使う
  • 猫トイレを置く場所を選ぶ
  • お気に入りの猫トイレを選ぶ
  • お気に入りの猫砂を選ぶ

自分の匂いのついた猫砂を使う

猫を購入した場所や保護猫施設に使用していた猫砂を分けてもらえないか相談してみましょう。

猫にとって、匂いは重要なポイントです。新しい環境であっても自分の匂いがついた猫砂があると、そこがトイレだと認識してくれやすくなります。

また、猫を迎え入れてしばらくの間は、ケージ内での生活がおすすめです。おしっこやうんちをしたくなった時にトイレにアプローチしやすくなり、ケージの外に出れるようになった後もトイレを覚えてくれやすくなります。

この方法は猫トイレを新調した際にも役立ちます。

トイレを置く場所を選ぶ

猫トイレを置く場所選びは猫たちが安心しておしっこ、うんちをする上で重要なポイントです。

部屋の中が手狭になってきたから、ケージを片付けたい。

猫たちが新しい環境になれてきたら、トイレを置く場所を考えてみましょう。ケージの外にトイレを新設する場合は猫たちが混乱しないように、徐々に進めことが重要です。

トイレの場所を選ぶ際のポイント
  • ご飯スペースから離す
  • 静かな場所
  • 家の中でアクセスしやすい場所
  • 換気の良い場所

新しいトイレの場所が決まっても、ケージ内のトイレはしばらくの間そのままにしておきましょう。新設したトイレに慣れてきてから、ケージ内のトイレを移動してください。新設したトイレに使用済みの猫砂を混ぜてあげるのもポイントです。

ケージ内のトイレは撤去せずに複数の猫トイレとして設置しておくと、さまざまなメリットをもたらしてくれます。

複数の猫トイレがあるメリット
  • うんち用とおしっこ用で使い分けられる
  • 片方が汚れていても、もう一方でトイレができる
  • トイレを我慢したり、粗相したりするリスクが減る

特に留守番時間が長いケースでは、猫たちがトイレが汚れていて我慢してしまう可能性が考えられます。そのような場合は複数の猫トイレを置くか、自動トイレの設置を検討しましょう。

猫トイレ選びのポイント

お気に入りの猫トイレを選んであげることで、トイレのしつけをスムーズに進めたり、粗相をするリスクを減らすことができます。

トイレ選びのポイントは以下のとおりです。

猫の体格に合ったサイズを選ぶ
小さすぎると猫が狭く感じてストレスになり、大きすぎると占有スペースが大きくなります。猫がトイレに入る際に窮屈に感じないよう、体全体が余裕を持って収まるサイズを選びましょう。
トイレの形状にも注意する
掃除のしやすさを考えると、角がなく滑らかな形状のものがおすすめです。猫砂の飛び散りを防ぐために、深さのあるトイレを選びましょう。
臭い対策する
蓋付きタイプのトイレを選ぶと、臭いを軽減できます。猫の好みに合わせて、開放型か閉鎖型かを選ぶ必要があります。
材質を選ぶ
耐久性のあるプラスチックや樹脂製がおすすめです。プラスチックや樹脂製は長持ちし、お手入れも簡単です。

トイレのふちから乗り出しておしっこしていたり、トイレの側まで来るのに入らない場合など、トイレに不満があると猫たちはトイレを避けるようになってしまいます。好みを把握するために、普段から猫の様子を注意して観察してみましょう。

猫砂の選びのポイント

猫砂選びのポイントは「お迎えした猫がすでに使っていて、気に入っている猫砂を使うこと」です。

新たな猫砂を選ぶ際には、猫砂の特徴を把握しておきましょう。猫砂の主な種類は、以下のとおりです。

  • 鉱物系
  • おから系
  • 木質ペレット
  • 紙系
  • シリカゲル系

鉱物系の猫砂は吸収力が高く、固まりやすい点が特徴です。重いため、取り扱いには注意してください。おから系は軽量で環境に優しい選択肢です。木質ペレットは自然な香りで消臭効果も期待できます紙系の猫砂は、軽くて扱いやすく、猫の肉球にも優しいです。シリカゲル系は、高い吸収力と消臭効果が魅力です。

うちの猫たちは「鉱物系」が好みのようです。

猫砂の選び方のポイント
  • 固まりやすい
  • トイレに散らばりにくい
  • 処理が簡単にできる
  • 猫が好む材質や触感である

コストパフォーマンスも重要なポイントです。猫砂は2〜3週間に1回の目安で交換が必要になります。交換頻度も考慮しながら、猫砂を選んでいきましょう。

トイレを失敗してしまう要因

特定の場所でトイレをしてくれる猫たちも、時に粗相してしまうことがあります。なぜトイレを失敗してしまったのか、その原因を考えていくことが必要です。

  • トイレ環境に問題がある
  • スプレー行動(縄張りの主張)
  • 猫の健康状態を確認する

トイレ環境に問題がある

猫たちは清潔なトイレを好みます。トイレの中にうんちが残っていたり、猫トイレが汚かったりすると、それだけでトイレを我慢してまうことがあります。

トイレを粗相してしまった場合には、まずはトイレが清潔に保たれているか見直してみましょう。

  • 毎日掃除する
  • 猫砂を定期的に交換する
  • トイレの周辺を清潔に保つ

猫たちにストレスがかかることもトイレの失敗の一因となることがあります。急な来訪者や部屋の模様替えなど、室内の環境の変化といった猫にストレスのかかることはなるだけさけましょう。

猫を多頭飼いしている場合は別の問題にも注意が必要です。複数の猫がいたり、犬など他の動物と生活している猫たちの場合は、猫トイレが不足していないか、他の動物が猫のトイレの妨げになっていないか見直してみましょう。

粗相してしまった場合には、このような猫たちにストレスを与えるような変化がなかったか振り返ってみてください。

スプレー行動(縄張りの主張)

猫たちは自分の縄張りを主張するため顎や頬をなすりつけたり、おしっこを飛ばすスプレー行動と呼ばれるマーキングをします。

「おしっこを粗相してしまった」と思われる行動の中には、このスプレー行動も含まれる可能性があります。オスの場合は特に臭いがきつく、スプレー行動は飼い主さんを悩ませる原因の一つです。

不妊・去勢手術を行うことでスプレー行動を減らすことができるため、事前に準備しておくことが必要となります。

猫の健康状態を確認する

トイレの粗相に対して原因が見当たらない場合は、猫の健康状態を確認しましょう。健康上の問題が、トイレの失敗につながっている可能性があるからです。以下の点をチェックしてみましょう。

  • 食欲や水分摂取量の変化
  • 排泄物の量や形状
  • 毛艶や皮膚の状態
  • 行動や活動量の変化
  • 体重の増減

猫たちがおしっこを粗相してしまう場合、特発性膀胱炎や下部尿路疾患などの病気の可能性も考えられます。一方でうんちを粗相してしまう場合には、消化器系の病気も考えられます。

健康状態に異常が見られる場合は、獣医師に相談しましょう。定期的に健康診断を受けたり、かかりつけの獣医さんがいると、早期に問題を発見しやすく、対処も可能です。

トイレを失敗した際の対応

トイレを失敗してしまった場合に原因を考えることも大事ですが、粗相した場所をトイレだと勘違いさせないように素早く掃除することも重要です。

猫のおしっこの匂いは強烈です。いくら洗濯や掃除をしていても、匂いが残っていると同じ場所でトイレをしてしまう可能性があります。

交換が可能なもの(布団、カーペット、マットなど)であれば、捨ててしまうことオススメします。交換が不可能な場合(床や壁、家具など)は可能な限り洗浄をして、猫たちを近づけないようにすることが重要です。

粗相した際に猫たちを叱ることは、逆効果になります。飼い主さんが怖い存在だと猫に思われてしまうことで、ストレスにもなり得るからです。粗相してしまった際には、まずは片付けを優先しましょう。

猫のトイレを管理するならCatlog Board2がおすすめ

猫たちのトイレを毎日管理していくはちょっと大変……。

うんちであればトイレを掃除する際に確認できますが、おしっこをきちんとしているのか、我慢していないかを管理していくのは大変ですよね。

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Catlog Board2ではうんちやおしっこの回数や量だけでなく、トイレの滞在時間も測定してくれます。「トイレには入ったけど、おしっこしないで出ていった」といこともわかり、猫たちのトイレ管理をサポートしてくれます。

「Catlog Board2(キャットログボード)の口コミは良いの?|6つのおすすめポイントを徹底解説!」という記事で機能を紹介しているので参考にしてみてください。

まとめ

今回は「成猫たちにトイレを覚えてもらうトレーニング方法と粗相してしまった場合の対処法」についてご紹介しました。

猫たちは綺麗好きで、比較的簡単にトイレを覚えてくれます。そんな猫たちがトイレを失敗するようになった場合は、どこに原因があるのか見直しが必要です。

泌尿器系の病気が原因で粗相してしまうこともあるため、普段からトイレの頻度や量を管理していくことが重要となってきます。

猫たちが快適に過ごせるトイレ、ストレスが少ない環境を作り上げていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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