【猫のお留守番入門】2泊3日の留守番に向けた9つのチェックポイント

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結婚式やお葬式などで急な留守番が必要になった場合、猫たちのお留守番をどのように対処されていますか?

うちの子なら、たぶん大丈夫…。

留守番の準備は特にしてないけど、何が必要なの?

1泊2日までなら、自宅での留守番も比較的問題なく過ごせる猫も多くいます。しかしながら、2泊3日の留守番は猫にとって以下のような大きなリスクが存在します。

  • 普段通りにご飯が食べられない
  • トイレが汚れていて我慢してしまう
  • 部屋の中が暑すぎる・寒すぎる
  • 猫が脱走してしまう

この記事では、猫たちが2泊3日の留守番を安全に行うための事前準備について解説していきます。

筆者の結論は「2泊3日の猫の留守番時はプロにお世話を任せよう!」です。

今回ご紹介する9つのチェックポイントを確認した上で、最後は人の目(ペットシッター、ペットホテル、知人)が届くように準備しておくことをオススメします。

急に留守番が必要になったときに慌てないように、近所にペットシッターさんがいるかチェックしたり、預けられるペットホテルがないかも事前に確認しておきましょう!

この記事を書いた人
いちろう

〈プロフィール〉

  • 猫の飼育歴:6年目
  • 迷い猫の「くぅ」、保護猫の「みり」と生活中
  • 猫と暮らすヒントをご紹介
  • 猫たちとの遊びを充実させるためのアイテムを模索中
  • Catlog(キャトログ)を使い続けて【12ヶ月目】
目次(タップできます)

猫の留守番は基本「1泊2日」まで

そもそも猫は留守番できるの?

お留守番は、安全面を考えると1泊2日までが基本です。食事・水・トイレを2日分+多めに準備しておけば、ネコは1泊程度はお利口に留守番してくれます。(中略)2日以上の留守番はやはり何が起こるかわからないので、1泊2日までを基本に考えるべきです。

引用:服部 幸. ネコの本音の話をしよう <カラー版> (ワニブックスPLUS新書)

猫は半日から1泊程度であれば、問題なく留守番することが可能です。筆者も猫1匹と暮らしていた際は、1泊2日の留守番をお願いすることがありました。

一方で、2泊3日の留守番が必要な場合にはしっかりした事前準備が必要になります

自宅での猫の留守番は、基本1泊2日まで!

「2泊3日の留守番」は何が問題なの?

留守番が得意な猫たちであっても、自宅で2泊3日の留守番を成功させるには入念な準備が必要となります。

2泊3日の留守番は何が違うの?

2泊3日の留守番に潜むリスク
  • ご飯が食べられない
  • 水が飲めない
  • トイレができない
  • 部屋が暑すぎる、寒すぎる
  • 猫のいたずら対策(ドアをあける、誤食してしまう)

留守番が1日伸びただけでも、このようなリスクにさらされる危険性があります。これらのリスクは猫たちの健康に直接影響するので、しっかり対策しましょう。

2泊3日の留守番が必要な場合にどのような手段を取るか、事前に決めておくことも重要です。

  • 猫単独での留守番する
  • ペットシッターさんにお願いして留守番する
  • ペットホテルに預けて留守番する
  • 知人や家族にお世話をお願いする

基本的には②や③のように、人の目が届く留守番を対策を推奨します。①猫単独での留守番を検討する場合は、次の項目で紹介する9つのチェックポイントを確認し、留守番そのものにリスクがあることを知っておきましょう。

【2泊3日】留守番に向けたチェックポイント9選

SNSではこのような投稿を見かけるかもしれません。

2泊3日でも問題なかった!

うちの猫は大丈夫だったよ!

しかし、留守番ができることと「安全に留守番ができるか」は別問題です。2泊3日の留守番を自宅で行うために、最低限準備しておきたい9つのチェックポイントをご紹介します。

自動給餌器でご飯の回数を調節できるようにする

猫たちは本来、少量のご飯を何回にも分けて食事しています。普段は置き餌で対応してい場合でも、長期の留守番においては置き餌での対応は難しくなってきます。

2泊3日の留守番に備える場合、事前に自動給餌器を導入して猫たちに慣れてもらうことが必要です。

自動給餌器はご飯の回数や1回あたりの量を調節できるものが多く、各家庭のご飯のスケジュールに合わせて使用することができます。

1日の中で決まった時間にご飯を食べれるため、猫たちのストレスを軽減することが可能です。また、過食も防いでくれます。
»【猫の自動給餌器は本当に便利?】購入前に知っておきたいメリットとデメリット

自動給餌器にはカメラ機能のついたカリカリマシーン V2Cというアイテムもあります。ご飯をあげる際、猫たちの食事の様子を確認することが可能です。

いつでも新鮮な水が飲めるようにする

長期の留守番になると、ボウルやペットボトルの給水器では水が不足してしまうリスクがあります。「新鮮な水をあげる」という面からも水分不足対策はしっかり行うことが必要です。

留守中の猫たちがしっかりと水分を摂取できるように水飲み場を複数設置するだけでなく、自動給水器を置くといった対策が必要です。
»【猫の自動給水器はやめた方が良い?】|迷った際の選び方とメリット・デメリット

夏場は特に水飲みをしっかり行なっているか確認することが重要です。

留守番中に確認する方法ってあるの?

我が家では2024年からCatlog ()という猫用のウェアラブルデバイスを使用しています。Catlog (キャトログ)では水を飲んだタイミングや回数をアプリで確認できるので、留守番中でも猫の様子を確認することが可能です。
»【2025年版】実体験でみえてきたキャトログ(Catlog)のメリット・デメリットを徹底解説

トイレができない問題を解決する

2泊3日の留守番において食事の問題と同様に特に気をつけたいのが、トイレの問題です。猫を飼う際には、猫の頭数+1個のトイレ設置を推奨する本が多いです。

うちの猫はうんちを1日1~2回、おしっこを2回程度します。

そのため2泊3日の留守番をする場合、少なくとも3台のトイレは用意しましょう。トイレの台数や場所が確保できない場合は、猫用自動トイレの導入を検討してみてください。

留守中でトイレ掃除ができないため、トイレを我慢してしまったり、粗相してしまうリスクがあります。
≫【わざとなの…?】猫の粗相に隠された5つの理由と対処法について解説

留守中にトイレをちゃんとしてるか確認できると安心かも。

留守番中の猫たちのトイレをチェックする場合には、Catlog Board2()というトイレ用デバイスがおすすめです。

Catog Board2を使うことで、トイレ(おしっこ、うんち)の量や回数、排泄のタイミングを知ることができます

猫のトイレ管理は留守番時でなくても、健康管理する上では重要な情報です。この際にぜひCatog Board2の導入を検討してみください。
【口コミも多数掲載】Catlog Board2(キャトログボード2)を1年使って感じたメリット・デメリット!

電気コードを噛まれないように対策

猫たちは家電のコードを噛んでしまうことがよくあります。使用中の家電のコードを噛んだ場合には猫も感電してしまう可能性があります。噛み癖のある猫の場合には、十分注意が必要です。

「電気コードを噛む」の対策
  • 使わない家電のコードは抜いておく
  • コードカバーをつける
  • 配線隠し用のボックスを使う
  • 噛む用のぬいぐるみやおもちゃを準備する(誤飲の危険がないものを選ぶ)

紐やおもちゃの誤飲を防ぐ

留守番中に猫がゴミ箱を漁ってしまうこともよくあり、何気なく捨てたゴミを猫たちが食べてしまうことがあります。

また普段使っているおもちゃも部品がはずれかかっていたり、紐がついているものなどは誤飲してしまう危険性があるため、留守番の前には猫が口にしてしまいそうなものがないかチェックしましょう。

小さなおもちゃを誤飲してしまうと、手術な必要なケースもあります。猫たちと遊んだあとはおもちゃを片付けるように習慣づけておきましょう。

紐やおもちゃなどの誤飲の対策
  • 使わないおもちゃは片付ける
  • 猫が食べてしまいそうな小さなものは置かない
  • 噛む用のおもちゃなどは壊れている箇所がないか確認する

食べ物の盗み食いを防止する

飼い主さんが食べ残していたものに猫たちは興味津々です。猫たちにとって危険な食べ物を一部ご紹介します。

猫にとって有害な食べ物
  • チョコレート
  • ネギ科、ナス科の野菜
  • アボカド
  • コーヒーや日本茶

これらの食べ物を猫たちが誤って食べてしまうことで、死にいたる可能性もあります留守番中でなくても、日頃から猫たちにとって有害な食べ物は隠すようにしましょう。

戸棚にしまっておいたはずなのに、扉が開いてた…。

猫たちは食べ物があると分かると創意工夫を凝らして、なんとか食べようとすることがよくあります。引き戸であれば簡単に開けてしまうこともあるので、食べ物の場所は特に厳重に管理しておくことが重要です。

「食べ物の盗み食い」への対策
  • 食べ物は必ずしまっておく
  • 猫たちが空けてしまいそうな扉は固定する
  • 自動給餌器などを使いフードが時間通りに食べれるようにする

部屋が「暑すぎる」「寒すぎる」への対策

猫たちが快適に生活するため、室温は20〜28℃が最適です。そのため、夏場や冬場のエアコンの利用は必須の条件になります。

夏場の猛烈な暑さや冬場の寒さは猫たちの生命にかかわるトラブルを引き起こす可能性があります。何か異常があっても助けを求めることのできない猫たちのため、エアコンの準備は欠かせません。

Switchbotのハブミニというアイテムがあれば外出先からもクーラーの設定ができるようになります。

暖房器具に関しては特に注意が必要です。石油ストーブなどは猫たちにとって思わぬ怪我や家事の原因になります。安全面を考えて、留守中の室温はエアコンで管理するほうがオススメです。

部屋が「暑すぎる」「寒すぎる」への対策
  • 外出先から遠隔操作できるアイテムを導入する
  • 遠隔操作可能なエアコンを導入する

部屋からの脱走対策

猫は思いもよらぬ方法で窓やドアをあけてしまうことがあります。猫が入らない部屋だと思って窓を開けていたら、そこから逃げてしまったということも考えられます。

OPPOのようなドアストッパーを活用する他に、脱走防止用の柵を設置することで対策しましょう。OPPOはドアノブだけでなく引き戸用のアイテムもあるので、こちらも検討してみてください。

またベランダがある場合、窓のクレセント錠をしっかりかけて、かつ予備のストッパーもつけておくと安心です。

「部屋から脱走」への対策
  • 玄関には脱走防止策を設置する
  • 入ってほしくない部屋にはストッパーや鍵をつける
  • ベランダへ出る窓へは窓用ストッパーを余分につける

コミュニケーション不足

猫たちの留守番が増えると、飼い主さんと接する機会の減少に繋がってしまいます。単独行動を好む猫ですが、飼い主さんがいないことにより分離不安症となる場合があることも注意しておきましょう。

分離不安症の猫にみられる行動
  • 決められた場所以外でトイレをしてしまう
  • 過剰に鳴く
  • 食欲が落ちる
  • ドアを引っ掻いたり、モノを壊す

猫たちも飼い主さんが帰ってくることを心待ちにしています。帰宅した後は、猫たちと遊んであげたり、コミュニケーションをとる時間を意識的に取ってあげましょう。

2泊3日の留守番は迷わずプロのサポートを活用しよう

ここまで自宅での2泊3日への準備に向けた9つのチェックポイントをご紹介しました。

トイレを3つ以上って、そんなスペースないよ…。

特に食事やトイレなど、人の目が届かないとチェックしにくいと感じたポイントも多かったと思います。2泊3日の留守番が推奨されないのは、これらの問題が起きると猫の健康に直接影響してまう可能性があるからです。

そのため「自宅での2泊3日以上の留守番が必要な場合」は、ペットシッターさんや知人にお願いすることを強くおすすめします

ペットシッターに依頼し自宅で留守番する

猫たちにとって家の中が自身のテリトリーであり、もっとも落ち着く場所です。自宅で2泊3日の留守番をする場合にはペットシッターさんに依頼できるか、しっかりチェックしておきましょう。

メリット
  • 猫たちが最も慣れた環境で過ごすことができる
  • 送迎などの時間がないため、時間の融通性が高い
  • 人見知りや臆病な性格の猫でも対応することができる
デメリット
  • 人の目が届かな時間帯が多い
  • 嘔吐した場合など体調が変化しても、すぐに対応することが難しい
  • 他人が家の中に入ることに不安が伴う

注意していただきたいのが、ペットシッターさんにお願いする場合に事前の打ち合わせが必要になる点です。

急に留守番が必要になっちゃった…。

いざ留守番が必要な状況になってから慌てないように、「近所にペットシッターさんはいるのか?」「緊急でもお願いすることは可能なのか?」普段から確認しておくことが重要です。

ペットホテルでの留守番を検討する

近所にペットシッターさんがいなかったよ…。

お願いできるペットシッターさんが近所にいない場合は、ペットホテルに預けることも選択肢の一つです。特に動物病院に併設されたペットホテルであれば、具合が悪くなった際にもサポートを受けられ、安全に留守番することができます。

慣れない環境で生活することがストレスになることもありますが、単独で留守番するよりもリスクを抑えることが可能です。

「ケージなのか?」「個室なのか?」「犬など他のペットが同じスペースにいるのか?」など、どんな環境で留守番するのか事前にチェックしましょう。

メリット
  • 預けている間、ご飯やトイレのケアをしてくれる
  • 具合が悪くなった場合に迅速に対応できる
  • (ホテルによって)預け期間中の様子を報告してくれる
デメリット
  • ホテルまでの移動もストレスになる
  • 慣れない生活環境で食欲が落ちる場合がある

まとめ 猫の留守番は事前準備とプロのサポートを活用しよう

猫と暮らしていると、でどうしても外泊が必要シーンに遭遇することがあります。1泊2日ならなんとかやり過ごせても、「2泊3日はちょっと心配…」と感じる方も多いでしょう。

猫は環境の変化を嫌う動物。できるだけ自宅でお留守番させてあげた方が、猫たちのストレスも少なく済みます。

ただし、2泊3日となると話は別です。

  • ご飯は問題なく食べれるか?
  • 水はしっかり飲んでくれるか?
  • トイレを我慢していないか?
  • 部屋の中は適温になっているか?

このような猫の健康に直接影響を及ぼす問題に直面します。

急な留守番にも慌てないように、日頃から準備しておくことが重要です。まずは「猫の留守番には何が必要なのか?」チェックしましょう!そして留守中のお世話をお願いできるペットシッターさんやペットホテルが近所にあるか探しておくことが重要です。

準備はしっかりしたけど、家で留守番している猫が心配…

どれだけ準備していても、猫たちの様子は気になってしまいますよね。そんなときは、Catlog ()やペットカメラを使って猫たちが問題なく過ごせているかチェックしてみましょう。

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