2泊3日の留守番はできる?|猫の留守番に潜む9つのリスクを解説

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2泊3日の留守番にはどんな準備が必要なの?

猫は1泊2日までなら、自宅での留守番も比較的問題なく過ごせる子も多いです。しかしながら、2泊3日を超える留守番には9つのリスクを考慮する必要があります。

これらのリスクに対応するために、「留守番時の猫のお世話プロに任せる」ということを知っておくことが重要です。その上で、留守番に必要なアイテムをチェックしていきましょう。

この記事では2泊3日の猫の留守番をする際に準備すべきことを詳しく紹介しています。また、留守番に潜む9つのリスクと対処法についても解説してきます。

留守番前に以下のポイントが準備できているか、確認しておきましょう。

  • 自動給餌器の準備
  • 自動給水器or複数の水飲み
  • 留守番日数に応じた複数の猫トイレ
  • 電気コード対策
  • 誤飲・誤食対策
  • 室温対策
  • 部屋からの脱走防止対策

猫を飼っていると急遽留守番が必要になってしまうこともありますよね。そんな時に慌てないように、事前に留守番の準備をしておくことが重要です。

この記事を書いた人
いちろう

〈プロフィール〉

  • 猫の飼育歴:5年目
  • 迷い猫の「くぅ」、保護猫の「みり」と生活中
  • 猫と暮らすためのヒントをご紹介
  • 猫たちとの遊びを充実させるためのアイテムを模索中
目次(タップできます)

猫の留守番について

そもそも猫は留守番できるの?

猫は半日から1泊程度であれば、問題なく留守番することが可能です。

  • 猫は単独行動を好む
  • 日中寝ていることが多い
  • 決まった場所でトイレをしてくれる

このような習性があるため、日中不在の飼い主さんであっても猫たちはおとなしく留守番をしていてくれるでしょう。

自宅での猫の留守番は、1泊2日まで!

2泊3日の留守番は何が問題なの?

留守番が得意な猫たちであっても、2泊3日といった長期間の留守番を成功させるには入念な準備が必要となります。

2泊3日だと何が違うの?

2泊3日の留守番に潜むリスク
  • ご飯が食べられない
  • 水が飲めない
  • トイレができない
  • 部屋が暑すぎる、寒すぎる
  • 猫のいたずら対策(ドアをあける、誤食してしまう)

留守番が1日伸びただけでも、猫たちには様々なリスクが潜んでいます。これらのリスクは猫たちの健康に直結するリスクなので、しっかり対策しましょう。

自動給餌器や自動給水器があるから、大丈夫!

もし停電してたら、猫はご飯を食べられますか?

2泊3日の留守番が難しいのは、どんなに準備していも避けられないリスクがあるという点です。色々なアイテムを準備して対策した状態であっても、自宅で留守番させる場合はペットシッターさんや知り合いに猫のお世話をお願いしましょう。

自宅での2泊3日の留守番は、ペットシッターさんや知り合いにお世話をお願いする。

留守中の部屋に人をいれるのは抵抗がある…。

そんな場合はペットホテルを活用しましょう。いづれの場合も費用がかかってしまいますが、猫たちの安全を考えれば必要な出費です。

お世話を頼むことが難しい場合は、ペットホテルを利用する。

2泊3日の留守番は迷わずプロのサポートを活用しよう

2泊3日以上の留守番が必要な場合は、迷わずペットホテルやペットシッターなどプロのサポートを活用しましょう。

注意していただきたいのが、ペットシッターやペットホテルいづれの場合も事前の打ち合わせが必要になる点です。

急に留守番が必要になっちゃった…。

いざ留守番が必要な状況になってから慌てないように、事前にお願いできそうなサポートを普段から探しておくことが重要です。

自宅?ペットホテル?留守番時にどっちを選べば良い?

自宅で留守番をさせるか、ペットホテルに預けるかは、猫の性格を考慮して使い分けましょう。

猫の性格を考慮した使い分け
  • ペットシッターがおすすめのケース

→人見知り、警戒心が強い、縄張り意識が強い猫

  • ペットホテルがおすすめのケース

→社交的、好奇心旺盛な性格の猫、体調に不安がある場合

近所にそういったサービスがない場合はどうするの?

もしお住まいの地域にこういったサービスがない場合は、親戚や知人にお世話をお願いしましょう。可能であれば、猫を飼っている方や飼った経験がある方が望ましいです。

ペットシッターに依頼し自宅で留守番する

猫たちにとっては家の中がテリトリーであり、もっとも落ち着く場所です。自宅で長期の留守番をする場合にはペットシッターさんに依頼しましょう。

またペットシッターさんにお願いする場合でも、四六時中猫の状態を確認することは難しくなります。その場合には、キャットログのような健康管理グッズやペットカメラを設置することで、外出先からも猫たちの様子を確認することが可能になります。

メリット
  • 猫たちが最も慣れた環境で過ごすことができる
  • 送迎などの時間がないため、時間の融通性が高い
  • 人見知りや臆病な性格の猫でも対応することができる
デメリット
  • 人の目が届かな時間帯が多い
  • 嘔吐した場合など体調が変化しても、すぐに対応することが難しい
  • 他人が家の中に入ることに不安が伴う

ペットホテルに預ける

ペットホテルに預けることも選択肢の一つです。特に動物病院に併設されたペットホテルであれば、具合が悪くなった際にもサポートを受けられ、安全に留守番することができます。

しかし、猫たちにとって家以外の場所はテリトリーの外側になります。慣れていない環境で生活することがストレスになるということも考慮することが必要です。

ケージなのか、個室なのか、どんな環境で留守番することになるのか事前にチェックしましょう。

メリット
  • 預けている間、ご飯やトイレのケアをしてくれる
  • 具合が悪くなった場合に迅速に対応できる
  • (ホテルによって)預け期間中の様子を報告してくれる
デメリット
  • ホテルまでの移動もストレスになる
  • 慣れない生活環境で食欲が落ちる場合がある

猫の留守番に潜む9つのリスク

猫は留守番が得意って聞いたよ?

SNSでは「自宅で2泊3日でも問題なかった」「うちの猫は大丈夫だった」といった投稿を見かけるかもしれません。

しかし「留守番ができること」と「安全に留守番ができるか」は別問題です。2泊3日以上の留守番では、ペットホテルペットシッターさんに依頼することを推奨します。

「なぜそこまで準備が必要なのか?」、留守番中の猫たちに起こりえる9つリスクとその対策を考えていきましょう。

ご飯の回数を調節するのが難しい

猫たちは本来少量のご飯を何回にも分けて食事しています。日中の留守番では、ご飯を置き餌で対応している方もいるかと思います。しかし、長期の留守番においては、置き餌での対応は難しいです。

1泊2日や日中の留守番であっても、自動給餌器は導入しておくことをおすすめします。

自動給餌器はご飯の回数や1回あたりの量を調節できるものが多く、各家庭のご飯のスケジュールに合わせて使用することができます。1日の中で決まった時間にご飯を食べれるため、猫たちのストレスを軽減することが可能です。また、過食も防いでくれます。
»【猫の自動給餌器は本当に便利?】購入前に知っておきたいメリットとデメリット

自動給餌器にはカメラ機能のついたカリカリマシーン V2Cというアイテムもあります。ご飯をあげる際、猫たちの食事の様子を確認することが可能です。

「回数を分けてご飯を食べれない」への対策
  • 自動給餌器を活用して、ご飯の回数に対応できるようにする

水が飲めない

2泊3日という長期の留守番になると、ボウルやペットボトルの給水器では水が不足してしまうリスクがあります。「新鮮な水をあげる」という面からも水分不足対策はしっかり行うことが必要です。

留守中の猫たちがしっかりと水分を摂取できるように水飲み場を複数設置するだけでなく、自動給水器を置くなどの対策が必要です。
»【猫の自動給水器はやめた方が良い?】|迷った際の選び方とメリット・デメリット

留守中に猫たちが水分補給できているかを確認するアイテムとして、Catlogの利用をおすすめします。猫たちが水を飲んだかどうかをアプリを通して確認することが可能です。
»【使ってみてわかった!】Catlog (キャットログ)のメリット・デメリットを徹底レビュー

「水が飲めない」への対策
  • 水飲み場を複数箇所つくってあげる
  • 自動給水器を活用する

トイレができない

2泊3日の留守番において食事の問題と同様に気をつけたいのが、トイレの問題です。猫たちは清潔なトイレを好みます。留守中でトイレ掃除ができないため、トイレを我慢してしまったり、粗相してしまうリスクがあります。

うちの猫はうんちを1日1~2回、おしっこを2回程度します。

2泊3日の留守番をする場合、少なくとも3台のトイレは用意しましょう。トイレの台数や場所が確保できない場合は、猫用自動トイレの導入を検討してみてください。

「トイレができない問題」への対策
  • 2泊3日の留守番の場合は、少なくとも3台のトイレが必要
  • 猫用自動トイレの導入を検討する

電気コードを噛む

猫たちは家電のコードを噛んでしまうことがよくあります。使用中の家電のコードを噛んだ場合には猫も感電してしまう可能性があります。噛み癖のある猫の場合には、十分注意が必要です。

「電気コードを噛む」の対策
  • 使わない家電のコードは抜いておく
  • コードカバーをつける
  • 配線隠し用のボックスを使う
  • 噛む用のぬいぐるみやおもちゃを準備する(誤飲の危険がないものを選ぶ)

紐やおもちゃの誤飲

留守番中に猫がゴミ箱を漁ってしまうこともよくあり、何気なく捨てたゴミを猫たちが食べてしまうことがあります。

また普段使っているおもちゃも部品がはずれかかっていたり、紐がついているものなどは誤飲してしまう危険性があるため、留守番の前には猫が口にしてしまいそうなものがないかチェックしましょう。

小さなおもちゃを誤飲してしまうと、手術な必要なケースもあります。猫たちと遊んだあとはおもちゃを片付けるように習慣づけておきましょう。

紐やおもちゃなどの誤飲の対策
  • 使わないおもちゃは片付ける
  • 猫が食べてしまいそうな小さなものは置かない
  • 噛む用のおもちゃなどは壊れている箇所がないか確認する

食べ物の盗み食い

飼い主さんが食べ残していたものに猫たちは興味津々です。猫たちにとって危険な食べ物を一部ご紹介します。

猫にとって有害な食べ物
  • チョコレート
  • ネギ科、ナス科の野菜
  • アボカド
  • コーヒーや日本茶

これらの食べ物を猫たちが誤って食べてしまうことで、死にいたる可能性もあります留守番中でなくても、日頃から猫たちにとって有害な食べ物は隠すようにしましょう。

戸棚にしまっておいたはずなのに、扉が開いてた…。

猫たちは食べ物があると分かると創意工夫を凝らして、なんとか食べようとすることがよくあります。引き戸であれば簡単に開けてしまうこともあるので、食べ物の場所は特に厳重に管理しておくことが重要です。

「食べ物の盗み食い」への対策
  • 食べ物は必ずしまっておく
  • 猫たちが空けてしまいそうな扉は固定する
  • 自動給餌器などを使いフードが時間通りに食べれるようにする

部屋が暑い・寒い

猫たちが快適に生活するため、室温は20〜28℃が最適です。そのため、夏場や冬場のエアコンの利用は必須の条件になります。

夏場の猛烈な暑さや冬場の寒さは猫たちの生命にかかわるトラブルを引き起こす可能性があります。何か異常があっても助けを求めることのできない猫たちのため、エアコンの準備は欠かせません。

Switchbotのハブミニというアイテムがあれば外出先からもクーラーの設定ができるようになります。

暖房器具に関しては特に注意が必要です。石油ストーブなどは猫たちにとって思わぬ怪我や家事の原因になります。安全面を考えて、留守中の室温はエアコンで管理するほうがオススメです。

「部屋が暑い・寒い」への対策
  • 外出先から遠隔操作できるアイテムを導入する
  • 遠隔操作可能なエアコンを導入する

部屋からの脱走対策

猫は思いもよらぬ方法で窓やドアをあけてしまうことがあります。猫が入らない部屋だと思って窓を開けていたら、そこから逃げてしまったということも考えられます。

OPPOのようなドアストッパーを活用する他に、脱走防止用の柵を設置することで対策しましょう。OPPOはドアノブだけでなく引き戸用のアイテムもあるので、こちらも検討してみてください。

またベランダがある場合、窓のクレセント錠をしっかりかけて、かつ予備のストッパーもつけておくと安心です。

「部屋から脱走」への対策
  • 玄関には脱走防止策を設置する
  • 入ってほしくない部屋にはストッパーや鍵をつける
  • ベランダへ出る窓へは窓用ストッパーを余分につける

コミュニケーション不足

猫たちの留守番が増えると、飼い主さんと接する機会の減少に繋がってしまいます。単独行動を好む猫ですが、飼い主さんがいないことにより分離不安症となる場合があることも注意しておきましょう。

分離不安症の猫にみられる行動
  • 決められた場所以外でトイレをしてしまう
  • 過剰に鳴く
  • 食欲が落ちる
  • ドアを引っ掻いたり、モノを壊す

猫たちも飼い主さんが帰ってくることを心待ちにしています。帰宅した後は、猫たちと遊んであげたり、コミュニケーションをとる時間を意識的に取ってあげましょう。

「コミュニケーション不足」への対策
  • 猫と遊ぶ時間を意識的にとってあげる
  • 留守番の時間を可能な限り短くする

猫の留守番を見守るアイテム

どんなに事前に対策をしていても、留守中の猫たちの様子は気になってしまいますよね。そんな時にオススメなのが、猫の見守りアイテムの導入です。

キャットログと呼ばれる猫用のアイテムを使うことで、猫たちの現在の行動をスマホアプリを通して知ることができます。

また、日々の猫たちの行動を記録をしてくれるため、健康手帳の代わりとしても活用することが可能です。キャットログについては、【最新機能もレビュー!】キャットログ(Catlog)のメリット・デメリットという記事でまとめているので参考にしてみてください。

また、リアルタイムの様子を画像で確認したい場合はペットカメラの導入を検討してみましょう。

(まとめ)猫の留守番は事前準備とプロのサポートを活用

猫の留守番に潜む9つのリスク
  • 回数を分けてご飯を食べれない
  • 水が飲めない
  • トイレができない
  • 電気コードを噛む
  • 紐やおもちゃの誤飲
  • 食べ物の盗み食い
  • 部屋が暑い・寒い
  • 部屋からの脱走対策
  • コミュニケーション不足


今回は猫の留守番への事前準備と考えておくべき留守番時の9つのリスクをご紹介しました。

猫に留守番をさせる際は、事前準備が欠かせません。1泊2日では比較的問題が少ないですが、2泊3日以上の留守番は食事・水、トイレの管理、精神的ストレス、予期せぬトラブルのリスクが高まります。2泊3日以上の留守番では、迷わずプロのサポートを活用しましょう。

留守番中の猫たちにはどのようなリスクが存在するのか理解し、しっかり対策していくことが重要となります。

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